磁気円二色性スペクトルを、Fe L2 / 3吸収端でFe/Si/Fe/(W/B4C)21試料について測定した。 W/B4C多層ミラーは定在波発生器として働く。1.3nm厚のSi層(反強磁性結合)の3層試料の場合、スピンモーメントは深さ約0.5nmで最小値をとり、厚さ1.7nmのSi層(強磁性結合)の場合には最大値を有することが予備実験として見出された。 また、スピンモーメントの最小または最大の範囲は、Fe層とFe3Si層の境界付近で発生することがわかった。