作品・発表

基本情報

氏名 山村健
氏名(カナ) ヤマムラ タケシ
氏名(英語) YAMAMURA Takeshi

年月日(開始)

2022/06/25

年月日(終了)

2022/06/30

種別

公募展入選

題名(事項)

Clean Motion

概要

しつらいとふるまい: 
掃除と道具の関係にみる日本文化のデザイン
新型コロナウィルス感染症拡大の影響をうけて、世界中が「キレイ」になった。アルコール消毒や、マスク着用による感染予防対策などにより感染を防ごうとしている。しかし、それでもウィルスは猛威を振るい続けている。その渦中において他国と比較して、日本は圧倒的に低い感染率や死亡率を誇ったのは驚くべき事実である。その一因として、日本人の「キレイ好き」という特性が挙げられるだろう。手洗いやうがい、インフルエンザ対策としてのマスク着用の慣習が、そもそも日本の日常風景であった。しかし、それらは古来より続く住まうことへ意識の中に潜在的に眠るケガレに対する行為であったといえるのではないか。沓脱ぎ石を磨き、床のホコリを取り払い、障子をはたく日々の行為から、畳の交換、障子の張替、屋根の葺き替えなど年単位の行為に至るまで、異なる時間のスケールによって様々な掃除行為が行われている。さらに、日本の掃除行為は自らのためのみならず、他者のため(神を含む)にしつらえるものであり、その一つ一つの掃除の振る舞いは、長年の深い洞察によって生み出された道具にデザインとして表されている。本年のエルサレム・デザイン・ウィーク2022のテーマは「エフェメラル」であり、掃除という行為が日常的でありながら、永続的に繰り返される点で共鳴すると考え、実際に掃除に用いられる道具と、それらが使用される場ならびに部位を表わす素材の関係を展示することで、掃除と道具の関係にみる日本文化のデザインの面白さを体験してもらえればと願う。

発表場所(学会名、会場名等)

Hansen House

共同制作・発表者(名義)

Natalia Sanz Laivna, Arieh Rosen, Noam Lewinger

受賞・表彰名

 

開催地(海外の場合は国名)

エルサレム、イスラエル

主催者

Jerusalem Design week2022

年度

2022

備考