本研究では,互いの言動によって円滑な人間関係を構築するための配慮として知られているポライトネス理論を用い,対話システムが出力する文章の単語を親密的な単語や,敬意を持った単語に変更することで,ユーザに与える印象を変えることを目的としている.具体的には,まずポライトネス理論に基づき,人間同士の雑談対話データから,友達口調やあいづちによって心理的距離を縮めている単語と,敬語によって心理的距離を維持している単語を抽出した.対話データを用い,発話と返答などの対になっているデータの学習に適したsequence to