古川タク氏の作品で「驚き盤」(1975)と名付けられた映画前史の装置「フェナキスティスコープ /Phenakistoscope」( ジョゼフ・プラトーが 1832 年に発明 ) は、アニメーションを配置した円盤を回転させ、スリットから鏡に映った動く像を見る仕組みだが、IKIF はその原理をブラウン管モニターの明滅で応用させたインスタレーション「TV 驚き盤」を 1988 年に発表した。
その後テレビを上に向け驚き盤のコマを回転させる「あにこま」で、コマの速度変化による動きの変化を楽しむ作品、ワークショップとして展開。2017 年にはブラウン管テレビの代替として明滅する LED パネル(アニメーションテーブル)の開発を高井浩司氏の協力で行った。
その発展としてRGB で明滅が変化するアニメーションテーブルを開発しモノクロから色彩が見えてくる装置として考案したのが今回のインスタレーション作品「いろ・あにこま」である。