人間は,良好な関係を構築したい相手に良い印象を与えるために,心理的距離や社会
的な立場を考慮しながら適切な言語使用を行う.Media-equation に基づいて考えれば,エージェ
ントと人間のインタラクションにおいても,エージェントによる言語使用の違いによって,様々
な印象を与える可能性が高い.そこで本研究では,B&L によるポライトネス理論に基づいて,
相手との距離を縮めることに対して消極的な発話をするエージェントと,積極的な発話をする
エージェントの印象を実験参加者の主観によって評価し,その結果を比較・分析すした.