山形産ベニ餅から、伝統的な手法によりベニバナ色素を抽出した。黒色基盤に塗布されたベニバナ色素膜は、金属光沢を有した緑色を呈していた。ベニバナ色素膜は白色光入射に対して、波長550 nm付近に全反射による極大を有するスペクトルを示した。この反射極大波長には角度依存性は現れなかった。また、この金属光沢を有する反射光は、主に膜の入射側の界面で生じていることが明らかとなった。この反射光には、直線偏光成分が少ないことも明らかとなった。これらの結果は、ベニバナ色素膜の緑色光沢が、金属の反射とよく似ていることを示唆して