風環境調査等で用いられる、風工学研究所による風環境評価指標は、三杯型風速計による平均風速と街並みの関係に基づいて定められている。この評価指標が提案されてから、数十年が経った。その間に、都市化も進み、人々の風環境に対する意識も変化した。それだけでなく、高性能化、低価格化した超音波型風速計が、応答の遅れや慣性による回り過ぎを指摘されてきた三杯型風速計に替わって、利用が増加している。観測の方法もWMOに従う等、変化している。本研究では、こうした背景を考慮した新たな風環境評価指標の検討を行っており、まずは乱流中に