アントニ・ガウディの代表的な建築物であり、現在も持続的に建設中であるサグラダ・ファミリアにAIを使って着色する作品。ガウディは複雑な形状に彩色する際、陶器を細かく砕き、モザイク状に貼るトレンカディス技法を多用した。本作品で用いたAIはセルオートマトンと呼ばれ、格子状のセルと局所的な規則による離散的計算モデルであり、モザイクをセルに見立て、複雑な生命現象のごとく豊かな色彩を生成する。まるで試行錯誤しながら制作する建築家のように持続的に構造物を着色し続ける。