自然換気システムは、最新の環境建築において多く導入されている。しかし、申請者が行った運用実態調査では、実際の年間自然換気利用時間数は設計時の想定より60%以上減少していることが明らかとなっており、運用段階の実効性に課題がある。また、機械空調を前提とした業務用ビルにおいては、中間期においても自然換気と機械空調の切り替え、併用運転が必要となり、その連動制御手法に関する課題があることが明らかとなった。そこで本研究では、居住者の温熱許容域を考慮した上で自然換気と機械空調のそれぞれのシステムを連動制御することにより