地下水熱直接利用システムの日常的なメンテナンスにより、運用開始から3年経過した現在でも高効率な運用が確認された。しかし過去のデータと比較すると、夏期において二次側送水温度の上昇、地下水系統積算熱量の減少傾向が見られており、経年変化による鉄スケール付着が原因と考えられる。熱交換器洗浄後の送水温度の低下が確認されたことから、省エネに対するメンテナンスの有用性が示唆された。本調査における熱交換器洗浄の適切な周期は約2年であった。