本分科会は、映像人類学や民族誌展示等の研究領域で取り上げられる機会の少ない、民族誌的記録映像の空間展示を主題とする。自身も記録映像のインスタレーション制作やアートプロジェクトの実践経験をもつ文化人類学及びミュージアム研究者、メディア・アーティストを報告者とし、各々による具体的事例の考察を交差させながら、制作過程から公開、それを支える制度や場の問題に至るまで、多角的な視点から映像展示の可能性や限界について議論する。