この小文では音楽の「音」の規則である「音律」に焦点を当てます。近代・現代の音楽は平均律が主流ですが、純正律の方がハーモニーが美しいと言われます。その美しさにアプローチするため、純正律と平均律を数理科学的に解析し、両者を比較・整理するのがこの小文の目的の一つです。 更に、純正律により奏でられる機会が多い「合唱音楽」を取り上げ、具体的な演奏について考察します。