近年、集合住宅の夏季の夜間自然室温が高くなり、エアコンの使用を嫌う高齢者が集合住宅内で熱中症を発症する事例も増加している。夜間の外気温は熱中症を発症するほど高くない場合が多いので、窓開けによる通風・自然換気は、室内熱中症対策の1つとして有効と考えられる。また、最近の新型コロナウイルス感染予防の観点からも、通風・自然換気の重要性は高まっている。こうした背景から、近年、風向別の通風・換気に効果的な窓の配置や、ウインドキャッチやボイド、ダブルスキンなど、開口周りの気流障害物の効果の検証などが、風洞実験やCFDを