<概要>
ヴァイマール共和国時代ドイツ(1919-1933)のジードルンク(住宅団地)の計画を幅広く調査・考察した成果。近代建築家たちのジードルンク建設への取り組みをケーススタディの形で多面的に考察し、新たな史実を提示した。さらにジードルンクの建設後の変遷と現状を調査することで、時間の経過の中で近代建築を考えた。
<目次>
はしがき
序章:ジードルンクとは何か
第一章:最小住居への道程/エルンスト・マイのフランクフルトのジードルンク・プラウンハイム
第二章:水平連続窓と機能性/ヴァルター・グロピウスのジードルンク・デッサウ=テルテン
第三章:平行配置型住棟と住居の効率性の追求/オットー・ヘスラーのツェレのジードルンク・ブルームレーガー・フェルト
第四章:住戸平面研究の実践/アレクサンダー・クラインの大ジードルンク・バート・デュレンベルク
第五章:住棟配置と煉瓦壁に見る地域性/ハンブルクのヤレシュタット
第六章:住宅建設の象徴性と合理性のはざまで/フーベルト・リッターのライプツィヒのジードルンク・ルントリンク
第七章:受け継がれる居住空間/ブルーノ・タウトのベルリンの大ジードルンク・ブリッツ
あとがき
参考文献・図版出典・索引