紙積層型3Dプリンターを用いた新しい木版画の制作方法について検討した。まず、3Dプリンターで造形可能な最小の線幅と、版木のデジタル化に用いる、3Dスキャナーの読取り性能を評価した。この結果を基に、手彫りにより版木を作成し、3Dスキャナーを用いてデジタル化した後、3Dプリンターから出力して版を作成した。手彫りの版木と3Dプリンターによる版を用いて摺りを行い、結果を比較したところ、プリンターでの結果は、細い線の箇所を除いて、大まかには図柄を再現できることがわかった。今回検討した方法は、木版画の制作に利用できることが示された。