写真や印刷のほとんどの色は、シアン、マゼンタ、イエローの3原色の色材の減法混色で作られているが、光の加法混色に比べてシアンやマゼンタの原色名自体も、一般的とは言えないのが現状である。本報告では透明な中空立方体の3表面をシアン、マゼンタ、イエローに着色し、その中に、透明な無垢の立方体の3表面をシアン、マゼンタ、イエローに着色したカラー立方体を内包する2重CMY立方体を提案した。2重CMY立方体は、外側と内側の立方体の3面同士が様々な角度や位置関係の組み合わせで、減法混色を観察できる特徴がある。また、2重CMY立方体を完成した教材としてだけではなく、組み立てるプロセスも体験できるワークショップとして実施することで、減法混色の理解を深める教材として有効であることが確認できた。