野球の打撃動作において、単純反応時間課題(S-RT)とGo/Nogo反応時間課題(Go/Nogo-RT)の反応時間(RT)の比較とバットスイングスピード(BS-S)の比較を行った。神奈川大学野球連盟の1部校所属の硬式野球部員10名の結果は、各被験者においてS-RTのBS-SとGo/Nogo-RTのBS-Sはほぼ同じ値であったが、反応時間は全員Go/Nogo-RTの方がS-RTより延長した。このことより、バットスイングの「開始」と「スイング動作」は、独立した制御機構で支配されいることが示唆された。