ピクトグラムなどをデザインする過程において、モチーフの繊細なディテールや立体感は省略される。その失われたものを復活させることで、静止した記号にささやかな「生」を与えられないかと考えた。本来、記号は何かを伝えるための道具だが、本作では道具的扱いから解放し、記号そのものに鑑賞的価値を与えることを目指している。