有機導体β-(BEDT-TTF)3(ReO4)2の複素誘電率の温度依存性を測定したところ、150 K近傍に極大を示すリラクサー強誘電体的な振る舞いを示すことが明らかとなった。また結晶(試料)を変えて複素誘電率を測定したところ、低周波数領域では誘電率の極大が130 Kと220 Kに観測された。β-(BEDT-TTF)3(ReO4)2は、低温下においてサイズの異なる2つのドメインの存在を示唆している。