作品・発表

基本情報

氏名 髙城光
氏名(カナ) タカシロ ヒカリ
氏名(英語) TAKASHIRO Hikari

年月日(開始)

2016/06

年月日(終了)

 

種別

学会発表(国内学会)

題名(事項)

鳥蟲篆の機能に寄与する文字変形と「読みづらさ」--文字の形による非言語的表現

概要

本研究は、篆刻書体、中でも「鳥蟲篆(ちょうちゅうてん)」 と呼ばれる装飾的な書体について調査するものである(図 1)。鳥蟲篆は古代の中国で印璽(いんじ)や印章に用いられ、 現代においては芸術的な篆刻作品に用いられることがある。 字画を強く歪め、文字全体を変形して装飾的に作ることが特 徴で、そのために文字は非常に読みづらくなっている。
鳥蟲篆のルーツは、古代中国で青銅器の銘文などに用いら れた鳥蟲書(ちょうちゅうしょ)である。筆画が回転したり、 曲がったり、あるいは筆画が別の曲線で飾られていることや、 龍や鳥などの図像が字画と融合するように描かれていること が特徴である。
印章は、王やそれに近い官僚が用いたものである。鳥蟲篆 には、名前を記すばかりではなく、その持ち主の品位の高さ を表す機能もあった。この表現は、言葉によってではなく文 字そのものの造形によってなされていた。本研究で筆者は、 鳥蟲篆の著しい変形がこのような機能に貢献する可能性につ いて、鳥蟲篆の変形方法の調査や使用状況を元に検証した。

発表場所(学会名、会場名等)

長野大学

共同制作・発表者(名義)

 

受賞・表彰名

グッドプレゼンテーション賞

開催地(海外の場合は国名)

長野県上田市

主催者

日本デザイン学会

年度

2016

備考